林陽子展「ケルトの森II」

'04.09.20(月)〜 09.25(土)


2002年9月に続いて林さんの2回目のMAYAでの個展です。テーマは引き続き「ケルト」です。


「ASH」

おごそかな月明かりの下で目覚める森。動物や植物、そして精霊たちの時間の始まりです。
林さんを惹き付けてやまないケルトの伝説は、古くはアーサー王伝説にも深い関わりを持ち、現在まで数多くの小説家や芸術家たちにインスピレーションを与え作品が生まれてきました。

鳥のようなクチバシ、蝶のような羽と触角、魚のような鱗…林さんの作品の中にもさまざまな姿かたちの妖精たちが登場します。それらの殆どは林さんご自身のイメージの中から生まれたものなのだそうです。
細部まで丁寧に描き込まれた作品を見ていると、思いがけないところにユニークな妖精が隠れていたり。ギャラリーに来た小さな子供達も、そんな「隠れキャラ探し」に夢中になっていたようです。

今回は描き込んだ作品を部分的にトリミングした小品も一緒に展示。大きい画面のものとは、また違う表情をみせていて好評でした。
フランス製のインクの深みのある青が美しい、林さんの 銅版画。一版で多色刷りしている作品も多く、独特な風合いをみせていました。

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