辰村俊治 似顔絵展

'04.06.21(月)〜 06.26(土)


誰もが知っている時の人からマニアックな人物まで幅広く描き、リアル・イラストレーションの世界で活躍されている辰村さんのひさしぶりの個展。今回並んだスポーツ選手をテーマにした15点の殆どが展覧会のために描きおろされたものでした。


「レフティのマジッシャン」

メジャーリーグで活躍中の選手、数々のトーナメントを制覇する女子ゴルファー、ワールドカップに向けてボルテージは上がる一方のサッカー界からは…。雑誌の表紙や企業広告など幅広い媒体で、あるときはコミカルに、またあるときは艶っぽく、とこれまでに多くの著名人を描いていらした辰村さんが「今、スポーツの世界で輝いている人たち」を描きました。

今回展示した15点のうち4点は、100%アナログ作品。
あとは、顔や輪郭線など部分的にアナログで描いたものをコンピュータで加工したものや、100%デジタルで仕上げられた作品(Painterなどを使用)もありました。
画材は主にリキテックスですが、作品によってはガッシュやカラーインクなどを使用することもあるとのことで、さまざまな画材や技法が自在に操られて作品は生みだされるようです。

辰村さんによるリアル・イラストレーションの持ち味は?と伺うと「爽やかであること」と一言。
まずは良い資料を探しだすことから始まるという制作の際には、細部の描き込みなどでリアリティを追求するだけでなく、対象となった人物をいかにイキイキと魅力的に描くかを大切に考えていらっしゃるのだそうです。
今週、MAYAにキラ星の如く並んだ華やかな顔ぶれには、見る人に元気を与えてくれるようなパワーがありました。

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