装画を描くコンペティションVol.3 受賞者展

2004年2月23日(月)〜2月28日(土)

毎回審査員の顔ぶれが変わるため、選ばれる作品もバラエティに富んだMAYAの装画コンペ。今年は時代物を描く作家が二人、全体的にもどこか「和」テイストの漂う展示となりました。



グランプリの武田典子さんは、スモ−キーな美しい色彩で描いた人物像で最近多くの本の表紙を飾っています。静かで穏やかな空気の中に走る微かな緊張感が心地よい作品です。


準グランプリの石井弁さん。以前はさまざまな世界を描いていらっしゃいましたが、最近は時代物に絞って制作されています。ヴィヴィッドな色彩で描かれた江戸の市井の人々が新鮮!


さまざまな受賞歴を持つ松田圭一郎さんは石関賞。のびのびと自由に描いた作品が魅力的。コンペ出品作4点はすべて「アルジャーノンに花束を」をテーマに制作されました。



川上賞の今内慎之さんは木炭とパステルによるモノクロームの人物像を描きます。とてもシンプルな構図でありながら、一度見たら忘れない独特な力強さがあります。


平川賞の岡田里さんは、その不思議な視点で描く浮遊感のある植物や人物を銅版画で表現する活躍中の作家です。4月5日から10日にはMAYAで新作展を開催します。どうぞご期待ください!



最近は時代小説の装画として見かける機会の多い宇野信哉さんは大矢賞。緻密な時代考証の元に江戸を描いた作品は、その完成度の高さから年配の作家と思われることも多いようです。

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