山口マオといえばマオ猫。
直立歩行はモチロンのこと、自転車に乗ったり、ナイフとフォークでゴハンを食べたり、なんでも出来てしまうマオ猫は、ときにはシニカルな姿でエッセイの挿絵やカレンダーに、ラブリーな表情で様々なグッズに…と、いろいろな場面で大活躍してきました。
そんなマオさんが、今回遂に「ネコを描かない展覧会」を開催!最初にこの展示の構想が出たのは6、7年前になるでしょうか。
これまでもネコの登場しない絵本は、いくつか手掛けていらっしゃいましたが(「ふくろうのそめものや」「わにわに」シリーズなど)、展覧会としては初めてのことです。
風景や人物、魚やゾウなどが、様々なサイズ、画材を駆使して、すべて描き下ろしの作品が並びました。
15年来のマオさんの愛犬だったムンクをモチーフにした上の作品は、実際にムンクが使っていた犬小屋の板に油彩で描かれています。
どんなモチーフを描いていても山口マオ・テイストは決して損なわれず!ということを再確認した展覧会でした。