木村法子展 「光が降りそそいでくる」

'03.12.08(月)〜 12.13(土)

約1年半振りの木村さんの展覧会には、真っ白な雪景色や天使、サンタクロースなど、この季節にぴったりの心暖まるモチーフがたくさん描かれました。



これまではアクリル画が多かった木村さんですが、今回展示した作品の7割程を占めていたのは新しく描きはじめたというパステル画でした。
準備中は統一した画材で描くべきか迷った時期もあったそうですが、「今回は素直に自分の描きたいものを表現しよう」と描いてきた結果、このような展示になったようです。
使用したのはカランダッシュオイルパステル。これまでのアクリル画とは描きたいモチーフや作品の持つ空気感がガラリと変わるのが面白く、また「やわらかな光に包まれるような、おだやかで優しい世界を描きたくなった」と木村さんはおっしゃいます。

木村さんは現在、幼児・児童向けの雑誌などを中心に活動されています。
以前は看護婦さんをされていて、今も老人保護施設でのお仕事を続けていらっしゃいますが、最近は偶然にも医療や健康関係の雑誌や印刷物にイラストレーションを描く機会が増えてきたのだそうです。今週のMAYAでの展示も、そうした媒体で木村さんの作品が求められるというのも納得!の癒しのPOWERに満ちたものでした。

これからも挿し絵や装画、そして絵本など、本に携わる仕事を幅広く手掛けていきたいということ。前回の個展で発表した「病院で働いているときに体験した不思議な出来事」をテーマにした物語は、今後も大切に暖めて、いずれまた改めて描きたいとおっしゃっていました。

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