梅津さんが長い間生活していた東京を離れて、故郷である北海道/愛別町に戻られたのは昨年の夏のこと。
四季折々を感じることのできる大自然に囲まれて、のどかに流れる時間の中での生活は、どんなに彼女の心と身体をリフレッシュしたことでしょうか。
「空気はこんなにも甘いものだったのかと実感した」と梅津さんはおっしゃいます。
そんな環境の中で描きためられた今回の作品には、様々な季節の中の風景、そこで働く人々、ハーブやベリー類などの植物や野菜、海の幸を使った料理などが描かれました。
北海道に戻っても、東京にいたときと変わらずにイラストレーションの仕事を続けることが出来るのは、通信手段が発達してきたおかげでしょう。
若い世代が少なくなったり、その土地で採れた農作物が地元では手に入らずに大半が東京や札幌へ運ばれてしまうことなどを目の当たりにして初めて気付いた、地方生活の中の「矛盾」も多いそうです。
それでも梅津さんご自身は快適に田舎の生活を過ごしつつ今後も、以前と変わらない清潔感のある洗練された表現で「日本のスローライフ」を紹介していってくださることと思います。
梅津さんは現在ホームページを作成中。
ペリ館のサイトでは隔月で愛別町スケッチが連載されてます。