普段は幼児、子供向けの雑誌などのお仕事をたくさんされている柿田さんですが、昨年は絵本とカレンダーという大きな二つの仕事を手掛けられました。
まとまった量の作品を一定期間に制作するのは大変なことも多い反面、完成して印刷物になったときの喜びはとても大きいものだったとおっしゃいます。
柿田さんの作品というとシックな色調や俯瞰でみたような構図が印象的でしたが、12枚綴りのカレンダーでは、月毎のイメージが単調にならないように気をつけられたとのこと。そのためクリアでヴィヴィッドな色彩やバリエーションに富んだ構図など、いつもの柿田さんの作品とはまたひと味違った魅力を見ることができます。
画材はしっとりと落ち着いたマットな質感が特徴のト−ルペインティング用の水性アクリル絵の具を使用して紙に描かれています。
子供向けのお仕事が中心の柿田さんですが、子供の目線だけに合わせず、『大人も楽しめるきれいな絵本』を今後も制作してゆきたいとのことでした。