幼児向け学習テキストや絵本、デジタル関連の書籍、雑誌、テレビ番組のキャラクター制作、そしてWeb用のイラストレーションまで、日々忙しく、パワフルに仕事をこなしているみやかわさんの約三年振りの個展のテーマは「slow time」。
「絵の中に流れる時間や空気を感じてほしい」と、今回は一つのシーンを時間差で２つの画面に分けて描いた作品などを中心に展示。ロモの４連写真などを見て、時間の流れをコマで見せる面白さをイラストレーションで表現したいと思ったのだそうです。
いきいきとしたカラフルな色彩で描かれていたのは、彼女の得意とする様々な女性像。明るく気さくな雰囲気は彼女の作品の持ち味の一つでしょう。上の作品のように人魚を題材にした少しファンタジックなもの、またごく普通の女の子の日常的なシーンなどが描かれました。
人物の表情やシチュエーションに見える微かな変化は、いつもよりも少し大人っぽい世界にチャレンジしたいということによるもの。そこからは各々の女性たちの後ろに流れる、のんびりとした時の流れを見ることができます。
制作には主にAdobe illustrator8.0を使用。とても充実しているみやかわさんのホームページでは個展の様子やオリジナル作品、これまでのお仕事などが紹介されています。併せてご覧ください。
