
Icicle (Julli)
6年前の6月の雨の日
左目の悪い痩せた頭の大きな猫と出会いました。
私の後をトコトコつけてくるので、 彼を家に連れて来ました。
お風呂に入れると 彼のグレーの毛色はモカベージュに変化し
塞がっていた片方の目は 溶けそうな色彩に変化してしまいました。
私は彼をタンゲクンと名付けました。 (片山健さんの絵本、タンゲクンより)
それから半年、 毎日数回の点眼で失明寸前の彼の目は奇跡的に回復し、
私は毎日幾度も彼の顔をのぞき込み、 それからとても不思議な造形の
持ち主なので、こういった作品が生まれはじめました。
彼は現在推定8才くらい、 私の心の空白を埋めてくれる毎日可愛い私の真珠。
(作田えつ子)
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