ヨコヤマヒロコ展「散歩のじかん」

'03.04.14(月)〜 04.19(土)



幼児・児童向け雑誌などのお仕事が多いヨコヤマさん。99年の銅版画展に続いてMAYAでは2回目の個展です。



『歯みがいた?』


物語の一場面を切り取ったかのような、さまざまなシチュエーションが描かれた今回の作品。
ヨコヤマさんはイラストレーションの仕事をする傍ら、絵本ワークショップ「あとさき塾」へ通っています。
長い間続けていた銅版画からクレヨン画に変わったのは、絵本制作を強く意識するようになってからのことなのだそうです。
以前からヨコヤマさんが描く題材の多くは擬人化された動物や子供でした。しかし「銅版画/線」に変わって「クレヨン/色彩」での表現を続けるうちに、しっとりとした深みとコクのある色の粒子にすっかり魅了されて、同じテーマで描いてもそれまでとは全く違った制作に楽しさを感じるようになった、とおっしゃいます。

展示した多くの作品は、クレヨン画をカラーコピーして、その上に更にクレヨンを重ねるという方法で作られました。
コピーで表面が均一にフラットになり、そうした上で部分的にまた塗り重ねたり…と、マチエールをコントロールして、画面に強弱を作るのが面白いのだそうです。
今回はシンプルなクレヨン画だけでなく、部分的にコラージュを施した作品もあり、いくつかの技法が試されていました。

これからはオリジナルの絵本はもちろんのこと、児童書の装画や挿絵なども是非やってみたい!とのことでした。



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