倉部今日子展 「人、ひと、hito・・・・」

'03.03.03(月)〜 03.08(土)



倉部さんはこれまで、ご自身が生活する地・鎌倉で活動されていました。今回は東京での初個展。自ら製本した豆本サイズの作品集や、絵本なども併せて展示しました。


「一輪車」

94年から銅版画の制作を続けていらっしゃる倉部さん。
その多くが、薄い和紙(雁皮)を表面に貼り込むことによって非常に細かい調子まで刷り取ることが出来る「雁皮刷り」という技法で創られています。

Apple、Brother、Chair、Dog......「A to Z」シリーズはちょうどカルタ程のサイズ。他にも「人」や「花」、旅先で見つけてきた面白いパッケージの「薬」などをテーマにしたものは、すべて銅版画に水性クレヨンで手彩色してあり、軽やかな魅力があります。
今回はそんな手のひらに乗るような小品のシリーズから全紙サイズまで、さまざまな大きさの作品が並びました。

また手彩色したものとは少し趣きの異なる、象徴的なモチーフを画面の中にスッキリと置き、その空気感がイメージの拡がりを感じさせる作品も好評。 静かな詩情に満ちたそのシリーズは、これまでに本の装画などにも使われてきました。

倉部今日子 ホームページ http://www1.sphere.ne.jp/jellyfish/



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