たかはさち型絵本展

'02.09.16(月)〜 09.21(土)



一昨年に続いて2回目の個展のたかはさんです。前回はニカラグアの童謡からイメージして描いた作品がならびましたが、今回のテーマは「本」
自作のものから誰もが知っている童話まで、ユニークな視点で描かれました。





「ガリバー」

「イス」は、たかはさんの作品の中に大切なモチーフとして、たくさん登場します。

学生時代に喫茶店でアルバイトをしていたとき、ある月夜の晩に空想したイスたちのダンス。
そのヴィジョンは彼女の心に強く深く焼き付いて、それ以来イスをテーマに描くことが多くなったのだそうです。



今回展示の中心となったのは、仕事で手がけた“スクリーンセイバー”の原画。シンデレラ、白雪姫、裸の王様、青い鳥、ジャックと豆の木...などの名作童話8話をもとにして、イスが象徴的に描かれました。
紙選びの段階からモニターに映ることを意識して制作したとのこと。これまでの落ち着いた色彩から一転したビビッドなカラーが黒い背景に映えて、美しいコントラトをつくっていました。

作品はすべて古くから日本に伝わる型絵染めという技法で制作されています。
着物の友禅染めや、紅型などと同じ手順で作られているのだそうで、染めるものが布であるか紙であるかの違いなのだそうです。
もち米、米糠、塩で糊を作り、膠のかわりに豆乳を使い、クチナシなどの草木から採れる天然顔料で染色、そして蒸したり茹でたりする作業....と聞くとまるでお料理をするかのよう。実際に仕事は自宅のキッチンですることがほとんどとのことでした。

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