近藤美和展「建築散歩」

2010年10月18日(月)- 10月23日(土)



名古屋を拠点に活動をされている近藤さん、MAYAでの個展は今回が初めてでしたが、ご本人もギャラリースタッフも驚くほどたくさんのお客さまがいらしてくださいました。ありがとうございました。



「赤いくつ」


テーマは「建築」。
このテーマで展覧会をすると決めてから、世界史や建築史をあらためて勉強し直し、その面白さを十分に感じられたとのこと。 ドイツのデュッセルドルフ大学、ヴッパ-タル大学への留学経験もある近藤さん。
制作の際にはたくさんの資料を参考にしつつも、ご自身の記憶の中の街のイメージも含めて描いた景色も多いそうです。



「ドーム」



作品の額装も「ゴシック・ロマネスク」、「古代ギリシャ・ローマ」、「イスラム」と、それぞれの時代背景にあわせて選んだそう。



「塔」



ローマのコロッセオにはライオン、二段の水道教には狼と双子のロムルスとレムス…
よくよく画面を見てみると、こっそり慎ましくその土地ゆかりのモチーフが描かれていて、硬質な建築物との対比が楽しいと好評でした。


近藤さんのお気に入りの様式は「壮麗なゴシックとは違う、素朴さとそれゆえ感じられる生命力」があるというロマネスク。
いつかフランス・スペイン・イタリアなどのロマネスク教会を巡る旅をしたい、とのことですが、そうした経験をされた後の作品の変化を拝見するのも楽しみです。


遙か遠い時代に思いが巡る展覧会、建築談義に花が咲いた一週間でした。



http://www.miwa-design.jp/

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