「ひともしころ」
夕方5時近くなると制作を中断して食材の買い物に出かける。
この時季では薄闇の住宅街に灯りが点り始める頃。
むずかる子供の手を引き帰路を急ぐハイヒールの足音、換気扇から漂う煮物の匂い、
アパートの部屋に入る若者の「ただいま」という声の方に目をやると開いた扉の向こうはひっそりと薄暗い。
家々の窓灯りの向こうにある数々の物語を想像しながら歩く。
「灯ともし頃」は「灯とぼし頃」とも言うらしい。
「人欲し頃」という字が浮かんでくる。
sold out
キャンバス、顔料プリント、ファー、スパンコール/額・外寸310×400mm
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