たなか鮎子


「しんしん」


ドイツの冬。
体の奥深くまで沁み込んでくるような寒さと
闇に沈んでいくような暗さ。
街と隣り合わせになっている森は、深くて広くて、
どこまでも続いているような錯覚に陥ります。


けれど、そんな中にも、人々のゆるやかな日々の営みがあって
おだやかで幸せな空気が、そこらじゅうを漂っています。


しんしんというひらがなの優しさと
深深という漢字のきりりとした厳しさが、
ひとつの言葉に同居している感覚。
ドイツの冬と似通っているところがある気がして、この言葉を選びました。

sold out/アクリル、石膏粘土/額・外寸300×400mm

© Ayuko Tanaka

© Ayuko Tanaka


作品に関するお問い合わせは、電話とメールで承ります。

メールの場合、ご返信が遅れる事もございますので、ご了承くださいませ。

galleryhousemaya@gmail.com
tel:03-3402-9849

←タダジュン top 谷口広樹→