COMPETITION


本という宇宙
─装画を描くコンペティション Vol.3─


この夏もまたギャラリーハウスMAYAでは3回目となる「装画を描くコンペティション」を開催致しました。

応募総数551人、応募点数1226点。

審査員は、数多くの美しく印象的なブックデザインをされている装幀家の川上成夫氏、そして昨年おこなったアンケートでは「出版社の方に審査してほしい」という御要望が多かったため、マガジンハウスの敏腕編集者である石関善治郎氏、そして幻冬舎からはデザイン室室長の平川彰氏にご参加頂き、MAYA主宰大矢麻哉子の4人。
装丁や挿画と正面から向き合おうとするイラストレーターの数も年々増え、気合いの入った作品の山に一同、身の引き締まる思いで7月31日に審査を行いました。
詳しくは講評で記載いたしますが、全体的にレベルは高く、選考された作品とされなかった作品との間は、ほんのちょっとした見方の差であり、下記の方達以外にも印象に残る作品が多くあったことをおしらせ致しておきます。


審査をする、
石関氏、川上氏、平川氏、大矢。






以下、審査結果をご報告いたします。



 ☆グランプリ  武田典子  「令嬢アユ」
 太宰治著

2004年2月23日(月)〜28日(土)GALLERY HOUSE MAYAにて個展


 ☆準グランプリ  石井弁  「損料屋喜八郎始末控え」
 山本一力著

 ☆石関善治郎賞  松田圭一郎  「アルジャーノンに花束を」
 ダニエル・キイス著

 ☆川上成夫賞  今内慎之 「羆嵐」
 吉村昭著

 ☆平川彰賞  岡田里 「高丘親王航海記」
 澁澤龍彦著

 ☆大矢麻哉子賞  宇野信哉 「つゆのひぬま」
 山本周五郎著


2004年2月23日(月)〜28日(土)MAYA2にて5人展



☆入選(五十音順)
 遠藤拓人 「老人と海」
 ヘミングウェイ著
 木村晴美 「よりぬきマザーグース」
 谷川俊太郎訳/鷲津名都江編
 くまあやこ 「がんばりません」
 佐野洋子著
 後藤貴志 「子どもの隣り」
 灰谷健次郎編
 白石さちこ 「インコのピーちゃんの話」(トラちゃん」より)
 群ようこ著
 常夏健 「高円寺純情商店街」
 ねじめ正一著
 ひろはたゆうこ 「眠られぬ夜のために」
 ヒルティ著 /FONT>
 待場苗子 「いつか、ずっと昔」
 江國香織著
 松永賢 「白痴」
 坂口安吾著
 村松葉子 「誰かが君のドアを叩いている〜首にかけた指輪」
 小川洋子著
 もりや恵三子 「ベロニカは死ぬことにした」
 パウロ・コエーリョ著
 良知高行 「トカゲ」(『物語が、始まる」より)
 川上弘美著



☆入選までもう少し!だった方(五十音順)

相野谷由起 アカサカヒロコ 朝比奈かおる 池上雅子 石上京子 伊藤弘通 伊藤ちづる  上路ナオ子 上田勇一 オギクミコ 萩山友希 笠嶋咲好 金井三和  かながわしんすけ 河邊香 北島淳一 金明浩 クボ桂汰 上田将司 齋藤周 榊原未礼 佐藤英行 篠原晴美 高橋万里 高山たかし 中島洋子 中谷野乃  なかのよしこ 中村あつみ 長田恵子 永田真由子 長野ともこ 西開地優子  西村裕之 服部純栄 馬場亜希子 日野坪裕美 平島毅 藤川功二 藤原りつこ  古屋亜見子 栂速平 松倉香 松野由起子 松本里美 ミサワトシミネ  宮田和之 村田善子 薮明子 横田美砂緒 米増由香 



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