楯川友佳子展「passage」

2017年6月19日(月)〜6月24日(土)

IMG_2027

MAYAでは2015年11月以来、4回目の楯川さんの個展です。
これまで描き下ろし作品の展示が多かったけれど、今回はお仕事の原画が中心となりました。

そのお仕事とは…

3

井上荒野さんの小説「その話は今日はやめておきましょう」の挿絵。
2016年3月から2017年1月まで毎日新聞日曜版別刷で連載されました。

© Yukako Tatekawa

© Yukako Tatekawa

小説のテーマは「老い」。

© Yukako Tatekawa

© Yukako Tatekawa

老境に入った夫婦の穏やかな日常が、一人の若者との出会いで大きく揺らいでゆく。
登場人物の心理描写が丁寧に深く描かれた物語です。

© Yukako Tatekawa

© Yukako Tatekawa

瑞々しく清潔感のある画面に、不穏な空気を漂わせた表現を得意とする楯川さんが腕前を存分に発揮したお仕事でした。

© Yukako Tatekawa

© Yukako Tatekawa

展示前からお問い合わせも多く、新聞連載を楽しみにされていた読者の方も足をお運びくださったのが嬉しかった、と楯川さん。
ご来廊のお礼としてブックマーク2種を制作し、お持ち帰りいただいていました。

© Yukako Tatekawa

© Yukako Tatekawa

こちらの少年と少女は、今回展示した描き下ろし作品の2枚。
一枚のブックマークの表と裏にトリミングして配置されました。

微かな空気の流れや感情の揺らぎを読み取ることが出来るような陰影に富んだ表現。
それは凹版技法木版画色鉛筆鉛筆を重ねることで生まれます。
今回の展示は、8月29日(火)~9月3日(日)に神戸 Gallery Vie でも展示の予定。
関西方面のみなさま、是非お出かけください!

楯川友佳子artistページ

カテゴリー: 2017アーカイブ, MAYA   タグ:   この投稿のパーマリンク