北村人展「可笑しみや、悲しみも。」

2014年12月1日(月)〜12月6日(土)
kitamurajin

2年に一度のペースで開催されてきた北村さんのMAYAの個展も3回目。
今回もMAYAではオリジナルを、MAYA2では昨年と今年のお仕事の原画やラフを
ご覧いただきました。

© Jin Kitamura

© Jin Kitamura

個展だけでなく、定期的なグループ展など発表の機会が多い北村さん。
そのたびに新しい試みを高いクオリティの作品に仕上げて見せてくださいます。
今回は同年代のデザイナー関翔吾さんと一緒にコンセプトから考えた展示に挑戦。
キーワードとなったのは「悲しみ」でした。

© Jin Kitamura

© Jin Kitamura

軽やかで脱力感があって、ちょっとユーモラス…というこれまでのイメージに
ほのかに漂うペーソス。北村さんの持つ別の顔を垣間みたような作品です。

© Jin Kitamura

© Jin Kitamura

折り紙に描かれたカラフルな作品36点はMAYAの正面の壁に。
色を抑えた表現が並んだ左右の壁面と対照的な展示からは「空間全体」で
一つの作品として観ていただくことを強く意識されていたことが判ります。

MAYA2の「しごと展」では、今回もさまざまな仕事の裏話をご紹介。
いつもラフとしては描かずに、本番同様の作品を数点提出しているということで
採用されたものと、実際には使われなかった作品などを北村さんのコメントと
合わせてご覧いただきました。

© Jin Kitamura

© Jin Kitamura

「当初こちらから提案したものは少し本の内容の中で言えば
『陰』の部分にフォーカスをあてたモノが多く、
もう少し前向きな部分を表現してほしいということで、色々と描いていきました。
個人的には、意外な作品がカバーとして採用になったと思いましたが、
デザインされて見えてくると、これが一番よかったなと感じたのを覚えています。」

© Jin Kitamura

© Jin Kitamura

「2013年3月より、毎日新聞日曜版での連載です。
スケジュールの都合上、原稿を読んでからというのは難しいという事で、
絵は自由に描かせて頂くことになりました。それまでは、あまり行ってこなかった
「静物」をそのまま描くというルールを設けています。

自分で提案したにも関わらず、当初は戸惑う事も多かったですが、
カタチの捉え方や表現の再確認につながり、とても貴重な機会となっています。」

今回の展示作品の一部は、北村人artistページでもご覧いただきます。

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