© Ayuko Tanaka
Here and Nowhere ‘City of Glass’ by Paul Auster
『ここ、どこでもない場所』 小説「ガラスの街」（ポール・オースター）より
「そして結局のところ、彼が物事から望んだのは
それだけだったーーどこにもいないこと。
ニューヨークは彼が自分の周りに築き上げた
どこでもない場所であり、自分がもう二度と
そこを去る気がないことを彼は実感した。」
（「ガラスの街」P・オースター著／柴田元幸訳 新潮文庫）
ある人物を追って街を徘徊するうち、
そこが何処なのか、そして自分が何者なのかすら
わからなくなっていく主人公クイン。
現実と非現実、二つの世界を行き来するイメージを、
‘ふたつの窓’と重ねて描きました。
