せきあやこ展「ただいま。」

'04.06.28(月)〜 06.26(土)


前回の個展はちょうど一年前の6月。せきさんの久しぶりのMAYAでの個展となる今週は23点の作品が並びました。


「Re-set」

軽ろやかな美しい色彩が印象的なせきさんの作品。
以前のMAYAの展覧会(2001年)では風景や植物が心象画のように描かれました。
画面にヒトが登場するようになったのは、この2年くらいのこと。そもそもは、雑誌などを中心にしていた仕事の幅を拡げてゆきたい…という思いから描き始めて以来、すっかり人物の表現の面白さにはまってしまったのだそうです。

「顔の中に真直ぐに引いた口のライン、口角をほんの僅かだけ上にあげると、描いている自分も一緒に微笑んでいるんです。」とせきさんはおっしゃいます。
ご自身は意識していなかったそうですが、今回並んだ作品にはやわらかなピンク色が大フューチュア。ギャラリーにおみえになった多くの方から「なんだかシアワセな感じがしますね」という感想の声が聞こえたのも、作者が気持ちのよい状態で制作していらっしゃるのが伝わってきたからでしょう。
「にじみ」や「ボカシ」など透明水彩独特の技法もますます手慣れたものになってきており、そうしたことからも多くの作品が精力的に描かれていることが伝わってきます。

最近は本の装画のお仕事も増えてきたとのことですが、ご本人も大の読書好きなだけに小説の挿絵や装画などをもっと手掛けてゆきたい!とのことでした。

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