「子どものときに感じていたものを絵にしたい」と個展前におっしゃっていた小林さん。
展覧会のためにと描かれた12枚の作品には、さまざまな季節、情景の中にいる子ども達の姿が並び、遠い昔子供時代に抱えていた漠然としてはいるけれども多くの人に共通するような感情が、あたたかく心によみがえります。
本に携わる仕事をしたい、ということでフリーになってからの約一年間は出版関係社への営業と作品制作の日々だったそう。最近になって、児童書新刊情報誌「こどもの本」の表紙を来年一年間手掛けることが決まったり、と少しづつそのときの反響が聞こえ始めているようです。次なる当面の目標は絵本制作や装画の仕事、とのことでした。
使用画材はガッシュ。部分的に色鉛筆も使われています。
絵本作家のレイン・スミスが好きで、彼の作品を見ていて生まれたという独特なマチエールは、最初にローラーで下地を作り、後にヤスリをかけたりして作られています。
他に、これまで描きためていた本の装画をイメージした作品(セロ弾きのゴーシュ、アルジャーノンに花束を、ギター弾きの恋…etc.)も展示しました。
展覧会に併せて開設したWEBサイトでは、今回展示した作品もご覧いただけます。
http://www.h6.dion.ne.jp/~sora/