チユキクレア展「都々逸日和」

2010年6月14日(月)- 6月19日(土)



MAYAのブラッシュアップ講座で時代小説クラスに参加してくださっていた チユキさんの時代物での初めての個展です。並んだのは29点でしたが、実際には倍以上の点数を描き、その中から選りすぐった作品を展示しました。


降るか降るかと 気にした空も
主が来たので 晴れた胸



テーマになった「都々逸」とは江戸時代に生まれた7・7・7・5の26文字で構成される詩句のこと。

口語で唄われ節回しが比較的簡単だったこと、主に男女の恋愛を題材にしていたことなどから生来の唄好きの江戸庶民から好まれていたのだそうです。




恋の淵瀬と 世情の義理と
つらいつとめの 三の糸


 
時代ものをテーマに制作を始めて間もない頃、寄席にいったときに都々逸に触れてその面白さに目覚めたというチユキさん。
さまざまな恋模様を唄った艶のある世界は墨、顔彩、水彩絵の具で描かれました。



呉服問屋若旦那 菊之介



以前は植物や静物、食べ物といったモチーフを得意とされていチユキさんが人物ばかりで展示するのは今回が初めて。女性ばかりでなく、火消しや魚屋、武士といった、それぞれのキャラクターも見えるような江戸の男たちを描いた作品も好評でした。

関連リンク
クリ8
2008年個展「おいしい誘惑」
2006年個展「colorful autumn」



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